nz styleについて

nz styleは、有限会社オセアニア メディア クリエーションズが運営しております。

私たちの会社「オセアニア・メディアクリエーションズ」は、2000年6月1日創業の編集プロダクションです。代表2名ともニュージーランドに住んでいたことがあり、「ことりっぷニュージーランド」などのニュージーランドをメインとしたガイドブックをはじめ、雑誌やウェブサイトなどの制作をしています。

編集業以外でもニュージーランドを紹介していきたいと考えるようになり、新規事業として輸入業を始めることにしました。

そんな時、代表・三邊の娘が「ヴィーガン*になりたい」と言いました。
世界では、環境や健康のことを考えてヴィーガンになる人が増えているようです。それはすばらしいことですが、肉や魚を食べたい時だってあります。とは言え、たまにヘルシーな食事をしたい日もあるし、ヴィーガンにこだわらず、菜食の日があってもいいのかもしれないと思い至りました。そして、それは誰にでも当てはまることだと思ったのです。

*肉や魚、卵やチーズなどの乳製品を含む動物性由来の素材を使わず、植物性由来の食事(プラントベースフード)をとる生活

娘と自分のためにも、ヴィーガンを意識した食生活を始めましたが、元来面倒くさがりな性格で、調理が簡単な食品を探すことに。しかし「コレ!」というものは見つかりませんでした。
「エコ先進国のニュージーランドなら、たくさんの食品があるのでは?」とリサーチし、いくつかサンプルを取り寄せたところ、気になる商品に出会いました。
それが「VINCE(ビンス)」です。
ここから輸入販売事業が始まりました。

さまざまな人に助けてもらいながら、輸入販売事業を始めようとした頃、「ヴィーガンになりたい」と言っていた娘が突然、ある病気を発症し、救急搬送されました。
そしてその病気が、発症頻度が80万人に1人の先天性の難病で、食生活が大きく関係するということが、その後わかるのです。
「ヴィーガンになりたい」と言ったのは、本能で自分を守るためだったのです。

救急搬送された娘はICUに入り人工呼吸器をつけ、一時は命も危ぶまれるほどでした。担当医と看護師さんが懸命な処置をしてくださり、本当に運よく助かることができました。
原因を調べる上で家族全員の遺伝子検査を行い、80万人に1人の先天性の難病だということがわかりました。娘の病気はたんぱく質の制限が必要で、適切な対応をしないと意識障害などが起き、最悪の場合、命にも関わるものでした。

思い返せば、娘は子どもの頃から野菜を好み、肉や魚はあまり食べませんでした。学校給食はいつも居残り。苦手な肉や魚は隠れて友達に食べてもらい、牛乳も飲むのを嫌がっていました。保護者面談の内容は、毎回、”給食をちゃんと食べない”、ということばかり。「好き嫌いが多くてわがままだ」と思われていましたが、実は、本能で必死に自分の命を守っていたのだとわかり、涙が出ました。

このことがわかってから、食事の大切さについてさらに深く考えるようになりました。アレルギーはもちろん、さまざまな理由から制限食を食べる人が世の中にはたくさんいることがわかりました。
ラベルに書かれている栄養成分表示が、人によっては健康に関わるほど重要な情報であることも。安心安全な食事というけれど、その意味は人によって異なります。「食の多様性」「選択できる食」の必要性を強く感じました。

食の多様性の重要さを身をもって体験している私たちは、新しく始めたこの事業を使命と感じ、みなさまの食の選択肢の幅を少しでも広げることができたらと考えています。
VINCE(ビンス)を始め、日本ではなかなか見られないさまざまな商品を、これからご紹介していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。